◆ リブロ・件1/第二句集
 かぜの子に敬礼をしてかぜ心地

 四十歳で第一句集『桜桃』が出ました。あれから二十年、四季のうつろいの中で、小児科医、父、そして夫としての時間が流れました。暮しが言葉となり俳句になっていきました。
  
(あとがき)


私の好きな俳句・島谷征良
弁当四つ梅干四つ妻の留守
撫子や死を告げる息ととのへて
赤ちやん健診ちんぽこばかりの小六月
父よりの賀状もつとも字の多き
十六夜はウィーンに見ん旅用意
父でゐる時の眼鏡や青簾
きりきりと結はへて母の粽かな
聖樹据ゑて森のにほひの小児病棟
へんろ道落椿ふまぬやうふまぬやう
桂郎忌雨の「ぼるが」をのぞきたし

「一葦」同人(1948〜)
定価 本体2571円+税=2700円
栞・阿部完市 石田郷子 榎本好宏 櫂未知子 黒田杏子 西村和子 仁平勝 橋本栄治 星野高士 山下知津子 横澤放川
装丁・君嶋真理子
四六判フランス装
184 頁 2007.09.25刊行